これからの広告フォーマットとプラットフォーム

大きな可能性を秘めた新たな広告フォーマットやプラットフォームの数々をご紹介します。

Avatar Harriet Pan Content Marketing Manager 2019-03-06

私たちはこの先を見通し行動するスペシャリスト集団であると自負しています。そしてその言葉通り、常に先を行き、広告主の皆様を待ち受ける未来を予測することに全力を注いでいます。

今後はどのような新広告フォーマットやプラットフォームが台頭するのしょうか。その理由は?次なる主役となる可能性はどの程度あるのでしょうか。

今回は大きな可能性を秘めた新広告フォーマットやプラットフォームの数々をご紹介します。

3D写真

Facebookが最近サービスを開始した、「3D写真」と呼ばれるニュースフィードへの新たな画像表示機能が、新たな広告フォーマットになりうる存在として期待を集めています。

3D写真は他の画像フォーマットとは異なり、画像の奥行きを立体的に表現できるため、視点を変えて対象物の内容を詳しく見たり、奥行きを確認したりすることが可能となり、アイテムのサイズ感や詳細をより正しく把握することができます。

3D写真の一例

3D写真が広告主にとって重要な存在となりうる理由は3つあります。1つ目は、VR広告の入門編として取り入れ、静止画をより細かい部分まで奥行きを持たせてユーザーに見せられるという点です。

次に、VRになじみのないユーザーに対し、異なる観点からキャンペーンを展開できるという点です。システムキッチンを販売する企業のように、ユーザーの正しい空間認識が肝となる製品やサービスを扱う企業にとっては、製品がどのように空間にフィットするかをデジタル上で伝える絶好の機会となることでしょう。

最後に、クリエイティブな広告主が、いち早く流行を取り入れ、エンゲージメントを高める機会につなげられるという点です。現在Facebookはユーザーに慣れ親しんでもらうためにニュースフィードへの3Dコンテンツを積極的に取り入れており、そうしたことから先行者利益を得られる可能性が高いといえます。

短期的な視点で見ると、3D写真には欠点もあります。まず、デュアルカメラが搭載されたデバイス(iPhone7+など)でしか制作ができないことです。また、世界的にみるとVRはいまだ十分に受け入れられているとはいいがたく、そうしたことが今後のフォーマットの発展の可能性を低めてしまっているという点も挙げられます。

しかしながら、3D写真は将来的にFacebookでより深いキャンペーンを行っていきたい広告主にとって、クリエイティブな機会を提供してくれることは間違いないでしょう。

将来性:8/10

 

音声広告

ここ数年での予期せぬトレンドの1つは、家庭向けの音声認識AI搭載スピーカーの登場です。

盛大な売り込みが行われたウェアラブルやVRと比較すると、AmazonのEchoやGoogle Homeといったデバイスの商業的成功は(それぞれ四半期ごとに数百万台の売り上げを達成)、両社にとってうれしいサプライズとなりました。

もし広告ポートフォリオにスマートスピーカーが組みこまれることになれば、こうしたデバイスは数々の潜在機会を発掘してくれることでしょう。しかしながら、それは多くの広告主が期待するようなものではないかもしれません。

驚異的なセールスを記録したAmazonEchoシリーズ

これまでの音声広告の売り文句といえば、自宅で過ごす消費者にスマートにリーチし購入を促すことができるため、新たな機会獲得につなげられるということでした。

例えば、あるメーカーのビスケットを購入を促す広告がスマートスピーカーで流れ、それを聞いたユーザーが「Alexa、そのビスケットを注文して。」とスピーカーに話しかけることで、即座に購買につながるといったポテンシャルが得られるということです。

しかしながら、こうした潜在的な広告アプローチが功を奏する可能性は低いというのが、ウェブサイトThe Informationの見立てです。 TechCrunchの調査によると.、AlexaやGoogle Homeを利用して直接注文を行ったユーザーはごくわずかしかおらず、直接的なROIはほとんど期待できないことが明らかになっています。

さらに、これらのデバイスが有する高度のインテリジェンスにより、データプライバシーに対するユーザーの懸念が高まっています。同様の分野での市場参入を狙うFacebookのテレビ電話端末は、ユーザーのデータを収集を行うことから大きな批判を集めました。ここからわかることは、ユーザーの賛同を得るためには、スマートスピーカーの広告ターゲティングにおいてある程度の妥協が必要になってくるということです。

しかしながら、将来的に音声広告によるアプローチを検討している広告主は、ポッドキャスト広告の成功事例が励みとなるかもしれません。ポッドキャスト広告は、パーソナライズしたブランディングアプローチにより消費者の購買意欲をさりげなく刺激し、ゆっくりと時間をかけたマーケティングミックスの構築を実現しています。

広告主が裁量をもって音声広告を扱える場合、こうしたアプローチはおすすめであるといえるでしょう。

将来性:6/10

ゲームストリーミングサービス

最近物議を醸しているゲームストリーミングサービスは、新たな広告機会をもたらしてくれる場となるかもしれません。

これはもちろんTwitch、Mixer、Caffeineといったサービスを指すのではなく、Hatch、MicrosoftのProject XCloud、Playstation Nowなどのゲームのストリーミング配信サービスのことで、そうしたプラットフォームが近い将来、広告出稿の場になりうるのではないかと注目を集めています。

当然ながら、ゲームストリーミングサービスが、広告機会の1つとなるためには多くの障壁がそびえています。ゲームストリーミングサービスは、課金により広告が非表示化される有料ゲームと比較するとまだ人気に限りがあり、また、マイクロソフトのような、この分野で一定の人気を獲得しつつある企業は、広告ビジネスに参入してからの歴史が比較的浅く、十分な広告オプションを持ち合わせていないという問題もあります。

Game Passのようなサービスは、サブスクリプションへの移行の足がかりとなるか

しかしながら、下記に述べるような数々の根拠から、私たちは広告媒体としてのゲームストリーミングの将来について、楽観的な展望を持っています。

第一に、多くの新ゲームストリーミングサービスがクロスプラットフォームであることです。これにより、広告主は、ソーシャルメディアよりも魅力的な手段かつ多様な環境下で消費者にリーチできるようになるでしょう。

第二に、ビデオゲーム分野全体がサービス化する昨今、ストリーミングサービスのタイトルの開発者も広告による収益を重要視しなければならなくなるであろうということです。ビッグタイトルを除き、プレミアムゲームの価格設定が軒並み下落している中、今後は様々なプラットフォームをまたいだ広告運用を行っていく必要があるでしょう。

最後に、ゲームのサブスクリプションサービスという経済構造が、開発者にゲーム内広告の挿入を促すきっかけとなるかもしれないということです。NetflixSpotifyのようなプレイ回数によって収益が決定するオペレーションであれば、セッションの中断中、またはゲーム内に広告を挿入する見返りとしてインセンティブが発生する方式がとられる可能性があるでしょう。

ゲームストリーミングサービス内の広告出稿は、現時点では実現の可能性が非常に低いアイデアではありますが、ひとたび実現すれば、広告主にとって非常に意義あるオーディエンスへのリーチ手段となるでしょう。

将来性: 3/10

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