ゲームコンソール機のクオリティに近づくiPhone Xsシリーズ

Appleが6.5インチのSuper Retinaディスプレイを搭載した、業界最大かつ最高解像度のスマートフォンを発売しました。

Avatar Yichen Huang Marketing Manager 2018-11-22

AppleCEOであるTim Cook氏が、カリフォルニア州クパチーノから満を持して送り出したiPhone XsXs Maxは、6.5インチのSuper Retinaディスプレイを搭載した業界最大かつ最高解像度を誇るスマートフォンです。

医療用品質のステンレススチールケースに秘められたiPhoneの真の実力は、ゲーム開発者に明るい未来を切り拓いてくれる存在として期待を集めています。

ゲームコンソール機並みのグラフィックを再現するスマートフォン

新型A12プロセッサーを搭載したiPhone XsXs Maxには、Apple初の7ナノメートルチップが組み込まれており、グラフィックパフォーマンスは50%向上しています。8コアの「Neural Engine(ニューラルエンジン)」も備えたAppleの新フラッグシップモデルは、ハイエンドなモバイルゲーミング市場への移行を牽引する存在となるのではないかといわれています。

画像提供元:CNBC

上海を拠点とする開発者Directive Gamesの共同創立者兼CEOAtli Mar氏は、AppleのスペシャルイベントであるSteve Jobs Theatreにおいて、レトロアーケードゲームのギャラガをベースにしたリアルタイムAR対戦ゲームのデモを発表し、新型A12プロセッサーの実力を披露しました。

このイベントでは、3人のプレーヤーが新型iPhoneで同じゲーム画面を共有し、ARにより3D化されたエイリアンの戦闘機を撃墜することで、スコアを競い合いました。ARKit 2.0上で構築したプラットフォームでは、あらゆるオブジェクトの表面でゲームをプレイでき、シェアやレンダリングも容易なため、AR技術を活用したマルチプレイヤーゲームやゲーム観戦がより気軽に行えるようになりました。

Bethesda Game Studiosのディレクター兼エグゼクティブプロデューサーであるTodd Howard 氏は、Appleの新しいフラッグシップ端末でElder ScrollsBladesのデモを公開し、新型A12プロセッサーによりゲームコンソール機並みのグラフィックがモバイル端末でも再現できることを証明しました。

Elder Scrolls Blades

Howard 氏は、iPhoneOLED(有機EL)ディスプレイはゲームグラフィックの細かい部分まで再現し、かつてはハイエンドゲーム機でしか得られなかった視覚的な臨場感をもたらしてくれたと語っています。Howard氏はさらに、新型iPhoneで同ゲームの動作速度が40%程度向上したとコメントしています。このゲームにはバトル要素と建物を再建し故郷を復興していく街づくり要素が含まれています。Skyrimのような完全なオープンワールドのRPGゲームをスマートフォンでプレイできるようになるまではまだまだ時間がかかりそうですが、iPhone Xsの登場はこうした流れを推し進める大きな一歩となったといえます。

ゲーミングフォンにおける競争

ゲーミングフォンにおける競争がますますヒートアップする中、あらゆるスマートフォンメーカーがしのぎを削っています。Samsungは、ゲームのパフォーマンスレベルを保つためにウォーターカーボン冷却システムと大きなヒートシンクを搭載したゲーミングフォンGalaxy Note 9を発表しました。またRazerは昨年921日のiPhone Xs出荷日の翌日に新型ゲーミングフォンをリリースし、その後AsusROG Phoneを発売し、GoogleからはPixelVRコンテンツを楽しめるDaydream Viewヘッドセットが発売されました。

モバイルeスポーツの様子 画像提供元:TechInAsia.com

中国では、モバイルeスポーツ市場やその他のモバイルゲームのジャンルが27.9%を超える成長率を示しています。Arena of Valor / Honor of KingsなどのMOBAMultiplayer Online Battle Arena)ゲームは、2億人ものプレーヤーをかかえ、モバイルeスポーツの収益の半分を占めています。中国国内では46000万人を超える人々がモバイル端末でゲームを楽しんでおり、今後人気のモバイルゲームジャンルがさらなる活況を呈することが予想されます。

そうした中で、ハードウェア企業は、より強力なグラフィックチップや、より高速なチップセットおよびRAMを提供し、ますます高まる需要に対応しています。AppleiPhone Xsに対抗すべく、新たな競争相手が次々と登場しています。

ヨーロッパに匹敵するAppleの中国市場

Cook氏はカンファレンスにおいて、Appleが累計20億台のiOS端末を出荷し、大きな節目に達したことを明らかにしました。これは以前の10億台突破というマイルストーンの達成からわずか4年弱での出来事でした。この数字の達成において中国が果たした役割は決して小さなものではないでしょう。Appleの発表によると、2018年の第2四半期における中華圏からの収益は130億ドルにも及びます。

iPhone Xが熱狂的に受け入れられた中国市場でAppleは前年比21%もの成長増加を記録し、中国市場におけるAppleはヨーロッパの市場と肩を並べるほどの規模に拡大しました。こうしたことから中国はAppleが最も重要視する収益性が高い市場の1つとなっています。その結果としてAppleは中国の意向を尊重し、iPhone Xsに物理デュアルSIM方式を採用する決定を下しました。今回こうした特例が適用されるのは中国のみです。

世界の他の国々のiPhone XsSIMカードスロットが1か所と本体にeSIM機能(キャリア依存型のバーチャルSIM)が内蔵された仕様であるのに対し、中国では現地の需要に応じ2か所のSIMカードスロットが設けられる仕様となったのです。

iPhone Xの販売中止

Appleは発売後わずか1年あまりでiPhone Xの販売を中止するという苦渋の決断を下しました。Cook氏は昨年2月のインタビューで、「iPhone Xは私たちの予想を上回り、11月の発売以来最も売れているiPhoneです。語っていました

姿を消したiPhoneX

しかしながら、iPhone Xsの発売決定後に、この先行機種は引退を余儀なくされました。Appleはまた、iPhone 7iPhone 8の価格を100ドル引き下げることを発表しています。iPhone SEおよびiPhone 6sの販売終了も決定し、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載したiPhoneは市場から姿を消すこととなりました。

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