中国の7大動画プラットフォーム

中国におけるオンライン動画市場の動向や近い将来に起こり得る変化を理解するためには、中国で最も人気のある動画プラットフォームを良く知っておくことが肝心です。今回は中国の7大動画プラットフォームに着目し、それぞれを簡単にご紹介します。

Avatar Harriet Pan Content Marketing Manager 2018-12-05

ミニ動画アプリが中国で人気を博しています。昨年のミニ動画プラットフォームのマンスリーアクティブユーザー数は41000万人を超え、市場は3倍の規模へと成長しました。2017年の15秒動画クリップの視聴合計時間は、モバイルアプリの全利用時間の5.5%を占めるまでになりました。

ミニ動画の需要は高まる一方であり、モバイルデバイスとの相性もよいことから、ミニ動画アプリは中国人の主なコミュニケーション手段の一つになりつつあります。このことを良く知る中国の大手企業は、今まさに転換期を迎えています。

中国におけるオンライン動画市場のトレンドや近い将来に起こり得る変化を理解するためには、中国で最も人気のある動画プラットフォームを良く知っておくことが肝心です。今回は中国の7大動画プラットフォームに着目し、それぞれを簡単にご紹介します。

1. Douyin (TikTok)

 

Douyin(Tik Tok)Beijing Bytedance Technology社のモバイルベースの動画共有・作成プラットフォームであり、世界中で5億人のマンスリーアクティブユーザーを抱えています。同社は中国において3億人のマンスリーアクティブユーザーと15000万人のデイリーアクティブユーザーを有しています。つまり、中国では10人に1人が毎日Douyinのコンテンツを視聴しているということです。

この巨大プラットフォームは、FacebookYouTubeInstagramを凌駕し、2018年前半で世界で最もダウンロードされたiOSアプリとなりました。Douyinではミニ動画に特化したインフルエンサーによる強力なコミュニティが形成されており、台頭するミニ動画プラットフォーム市場において最も有力なプラットフォームの一つとなっています。

 

2. Tencent Video

Tencent Video (テンセントビデオ)は大ヒットモバイルゲーム「Honor of Kings / Arena of Valor」を輩出したTencentが運営するモバイル動画プラットフォームです。今年2月の同社の発表によると、Tencent Video (またの名をQQ Video)の有料会員数は6290万人を突破し、中国最大のオンライン動画プラットフォームへと成長しています。

Tencentが成功した大きな要因の一つが、世界最大のメッセージおよびソーシャルメディアアプリであるWeChatです。WeChatのオフィシャルアカウントユーザーは、動画記事の投稿のために、Tencent Videoのプラットフォームを利用しています。同社は、中国のHBOの独占パートナーでもあります。

3. Kuaishou

23300万人を超えるマンスリーアクティブユーザーと、13000万人を超えるデイリーアクティブユーザーを抱えるKuaishou(快手)は、中国の開発途上地域で特に人気があるミニ動画プラットフォームです。2011年のローンチ時にはGIFベースのサービスを提供していましたが、その後ライブストリーミングサービスにも対応するようになりました。

Kuaishouは、2016年にインターネット検索エンジンの大手BaiduSequoia Capitalからの投資、さらに20173月にはTencentから35000万ドルの投資を受け、時価総額30億ドル超の企業へと成長しています。

少し前にKuaishouは不適切なコンテンツの配信により、中国の国営放送局であるCCTVから批判を受けました。その結果として、国家新聞出版広電総局は、「社会的倫理にかける」ミニ動画の削除を命じています。

4. Weishi

画像提供:TechinAsia

TencentKuaishouへの投資を行いつつ、急浮上しているDouyinに対抗するために、自社が運営するミニ動画プラットフォームであるWeishiのプッシュも行っています。2013年にローンチし、その後の人気の停滞によりサービスを停止していたこのアプリは、こっそりとパワフルな復活を果たしています。つい先週、WeishiApple App Storeの無料アプリランキングで1位となったばかりです。

TencentWeishiを復活させた目的は、WeChatのユーザーが、WeChat上で動画をシェアしたり投稿できるようにするためです。WeChatは、不適切なコンテンツのシェアが論争を引き起こした、競合のDouyinKuaishouなどのあらゆるプラットフォームからのミニ動画のシェアを禁止しています。Weishiは、現在、WeChat上で期間限定のプロモーションを行っています。

5. iQIYI

iQIYIは、Tencent VideoYoukuとならび、中国のオンライン動画市場をリードする存在です。中国のNetflixと呼ばれるiQIYIは、オリジナルコンテンツ、ライブスポーツ、フルライセンスのメディアを提供しています。同社はオリジナルゲームでNetflixを圧倒しつつあります。また、5億人のマンスリーアクティブユーザーを誇り、世界最大のオンライン動画サイトの一つとなっています。

6.YouKu

Alibaba傘下にあるYouKuは、2009年にYouTubeの利用が禁止されて以来、中国のYouTubeとして親しまれています。5億人のマンスリーアクティブユーザーを有し、1日あたり8億本以上の動画が視聴されています。加入者数は2018年に55%増加し、iQIYIを追い抜きつつあります。

YouKuは、データ収集とAIを活用し、ユーザーの一人ひとりにより適切なコンテンツを配信することで、有料会員を増やすことに注力しています。また、プラットフォーム上のオリジナルコンテンツを50%ほど増やすことを目的とし、1500人を超えるライセンスホルダーと提携しています。

7. Lu Ke

Lu KeTaobaoのミニ動画アプリ並びに、Alibabaのショッピングネットワークです。商品紹介やeコマースでのショッピングに特化した作りで、ユーザーは写真や動画を投稿することで商品を紹介できるようになっています。また、投稿を閲覧したユーザーは、ワンクリックで紹介されている商品を購入したり、投稿者にアイテムに関する質問を送ったりすることができます。

Taobaoでは、4億人のアクティブユーザーが、旅行から食べ物に至るまでの「あらゆる上質な生活」をシェアしています。同社社長のJiang Fan氏は、今後、Taobaoのコンテンツの90%以上が動画になる可能性があるとコメントしています。

Share