グロバールモバイル市場で独占的地位を築いている中国

14億に上る人口、そして8億人以上に達するモバイルユーザーを有する巨大市場―中国。 その成長をもたらすエネルギーが何であるが、多くのIT企業がこれほど中国に目を注ぐのでしょうか? 中国がモバイル大国と呼ばれる6つの理由について、Mobvistaと一緒にもう少し詳しく見てみましょう。

By Mobvista 2019-12-04

 

HUAWEI P30発表会

 

 

中国のスマートフォンメーカーである小米(Xiaomi、シャオミ)は今年、全世界のユーザーを対象にゲームプレーに特化したゲーミングスマートフォンを発表、またHUAWEIはフォルダブルフォンを新たに発表するとしました。中国企業の世界進出が相次ぐ中、App Annie(以下アップアニー)は「モバイル市場年鑑2019(The State of Mobile 2019)」を発表し、好況を呈するモバイル経済を牽引する核心的要因を明らかにしました。

*アップアニーは全世界の1,400万を超えるアプリを分析し市場データを提供する世界最大のモバイルアプリのインテリジェンスプラットフォームです。

 

2016年から2018年をまとめたこのレポートは、世界のモバイル市場における大きな流れから今後の予測までを網羅していますが、全ての総合的なグラフと統計からある一つの事実が浮かび上がってきます。それはまさに中国が全世界のいかなるモバイル市場をも遥かにリードしているということです。

 

2018年、中国人観光客が海外においてモバイル決済した金額が、現金支払い金額を超えたとの情報です。中国人のモバイル利用が中国国内にとどまらず、海外にまでその影響を及ぼすようになり、アジアのみならず全ての市場が中国に注目しています。では、中国がいかにして世界のモバイル市場において版図を築くに至ったのかを示すアップアニーの6つの核心的分析結果について一緒に探ってみましょう。

 

 

 

世界全体のモバイルダウンロード数の50%を占める中国

 

2018年、世界におけるモバイルダウンロード数は1,940億を超え、これは2016年と比較し35%増加したこととなります。このような増加は、インドやインドネシアのような新興市場におけるユーザーのインストール数が急激に伸びたという意味でもあります。

 

 

 

アップアニー「モバイル市場年鑑2019」

 

 

 

しかしながら、新興市場の急速な発展にも関わらず、中国は依然として他の国々を大幅にリードしています。昨年、iOSと中国独自のにおける全アプリストアダウンロード数の約50%を中国が占めたということです。

 

従って、インドやインドネシアのような市場が頭角を現してはいますが、ダウンロード数を見ると依然として中国が世界において最も大きな市場であることがはっきりしました。

 

 

 

 

 

中国ユーザーは年間400億ドルを消費する?

 

世界の全インストール数の50%以上を占めたことに続き、2018年世界のユーザー支出の約40%も中国が占めることとなりました。これは昨年の世界全体のアプリストアにおけるユーザー支出が1,010億ドルであることを勘案すると、ほぼ400億ドルを中国人が支出したことを意味します。

 

 

アップアニーは2019年のユーザー支出額が1,200億ドルを超過し、中国が消費支出増加の勢いに最も大きな貢献をすると見込んでいます。さらには、全世界の支出において中国が占める比重はやはり増大するように思われ、中国がモバイルビジネスにおいてより重要な存在となるだろうと予測しています。

 

 

[テンセントからリリースされたモバイルゲーム「王者栄耀」]

 

 

 

 

アリババ、テンセントなど世界で活躍している中国IT企業

 

中国のユーザーはアプリのインストールやモバイルの利用に対して出費を惜しみません。そのおかげで現在、世界のモバイル領域における中国企業に対するイメージはまったく様変わりしました。

 

アップアニーは、2018年の世界全体のモバイル収益において、中国の事業者が最も大きな比重を占め、その収益は196億ドルに迫ると説明しました。これは中国に本社を置く事業者が、2018年全ユーザー支出の約3分の1を獲得したことをも意味します。これに対し、アメリカを拠点とする事業者の収益は22%を、日本の事業者は21%を占めました。

 

 

アップアニー「モバイル市場年鑑2019」

 

 

またアリババとテンセントが中国国内市場を掌握しており、新しい製品とサービスを携え

海外進出を目論んでいるため、当面は中国がモバイル大国の座を守り抜くことが見込まれ

ます。

 

 

 

ゲームと愛に溺れた中国ユーザー

 

2018年における世界全体のユーザー支出を見ると、ゲームがその74%を占め、内40%を中国ユーザーが占めたとのことです。中国ユーザーのゲームに注ぐ莫大な支出は、中国ゲーム市場の並外れた潜在力を示す一つの事実となります。

 

2年間の成長動向を比較してみると、アメリカと日本のユーザーがゲームに費やした支出はそれぞれ45%と25%増加しましたが、中国ユーザーの支出は105%上昇したとの報告です。

 

 

 

アップアニー「モバイル市場年鑑2019」

 

 

しかし、この数値はあるいはもっと高いものとなった可能性も残っています。2018年海外においてビデオゲームのリリースがほぼストップしたため、ゲーム分野においては昨年、実績よりも成長したかもしれない機会を逃したという見方もあります。

 

 

 

 

中国におけるゲームリリース制限=中国パブリッシャーの海外進出

 

中国でのゲーム運営に必要な版号の発給審査が中断したことにより、市場の成長が鈍化したため、中国の事業者は中国市場の外に成果を求めるようになりました。これは中国のパブリッシャーによってリリースされたゲームに対する、海外ユーザーの支出が過去2年間に109%増加した理由の一つです。

 

またアジア太平洋地域は、29億ドルのユーザー支出と文化的類似性などの理由から中国ゲームの主要消費地域ではありますが、アメリカにおける消費もやはり過去2年間に140%の成長を見せました。

 

このような海外ユーザーの中国ゲームに対する支出は、テンセントのような事業者のアグレッシブな海外投資戦略が中国系企業に利益をもたらしていることをも表しています。

 

 

 

[PRADA]

 

 

ショッピングの魅力にはまる中国人

 

最後にお伝えするのは、中国進出を計画しているモバイル関連企業にとってのグッドニュース、中国のユーザーはショッピングを愛するということです。

 

まず彼らはショッピングアプリを見ながら時間を過ごすことが大好きです。2018年中国ユーザーはアメリカユーザーより平均11倍もの多くの時間をショッピングアプリの利用に費やし、またインドユーザーとの比較においては平均してほぼ7倍を記録しました。このような中国人の嗜好がより大きな支出に結び付いていくということです。

 

もちろん中国ユーザーは普段からよくモバイルを利用して買い物をしますが、アリババが展開する「独身の日」のような特徴的なバーゲンセールにおいては、昨年11月11日たった24時間の間に308億ドル(35兆42億ウォン)の売り上げを記録しました。

 

これは2019年後半においてユーザー売り上げの拡大を図るIT及びモバイル企業が、ブラックフライデー同様「独身の日」に深く注意を払うべきであることを意味します。

 

 

 

Xplore China

 

数億人に上るモバイルユーザーを有し、世界中どの国のユーザーよりもアプリを多くダウンロードし利用する上、ゲームとアプリに多額を注ぎ込む中国はモバイル大国です。これは中国の事業者が世界にその影響力をとどろかすことができるパワーの源でもあります。まさにグローバルモバイル戦略にとって、中国がなぜ核心となり軸となるべきかを如実に表しています。

 

従って現在中国市場に重きを置いていないとするなら、それはすなわち世界で最も収益性の高いモバイル市場を手放してしまう危険性があるということに繋がります。

 

今日はMobvistaとともに、今なぜ中国に注目すべきか、その6つの核心的理由について詳しく見てみました。なぜ全世界が中国市場に関心を払い、中国市場が韓国のIT及びモバイル企業にとって重要であるのか。これらについて深く考察できた時間となれば何よりです。

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