モバイルゲーム, 今はハイパーカジュアルシンドローム

ハイパーカジュアルゲームが中国で月間ユーザー4億名を突破し、北米、ヨーロッパのモバイルマーケットでも多く愛されていて、新たなトレンドとして、浮かび上がっています。 このような新しいジャンルは既存のゲームと、どんな違いがあるのでしょうか。

By Mobvista 2019-09-05

暇な時間を利用して、簡単にオンラインで楽しめるカジュアルゲーム,その中でさらにシンプルなデザイン、単純なプレー方法でプレーできるハイパーカジュアルゲームと呼ばれるジャンルが,最近世界中で大人気です。ゲームのユーザー数,つまりトラフィックとユーザーのプレイ回数,あるいは時間を測定するセッション数,セッション時間を比べると、どんなゲームが人気があるのか、簡単に区別できます。

 

ゲームに対するインサイトを提供するゲームアナリティクス(Game Analytics)は、2018年に発表した“モバイルゲームのベンチマークのグローバルな分析レポート”と、2018年2四半期(4~6月)から2019年1四半期(1~3月)までに、全世界30億人以上のゲームユーザー、200個のジャンルと70,000個以上のゲームのデータを分析し、現在ブームを巻き起こしているハイパーカジュアルに対する最新の統計分析を進めました。

 

 

 

(障害物を避けるハイパーカジュアルゲーム「ヘリックスジャンプ」、出処: Voodoo)

 

 

 

一目で分かるハイパーカジュアルゲームの主要統計

 

・ 有名なハイパーカジュアルは、平均94,000DAU(1日の平均ユーザ)を記録しました。
・ カジュアルゲームは、ハイパーカジュアルゲームより少ない平均26,000DAUを記録しました。
・ ハイパーカジュアルゲームの年間プレーヤーセッション時間は、業界平均の5倍です。
・ カジュアルゲームは年間4,300万セッションを記録しました。

 

ハイパーカジュアルゲームの最大の弱点は、他のジャンルに比べて、セッション時間が短いことです。どれほどの差があるでしょうか。

 

・ カジュアルゲームのセッション時間は、ハイパーカジュアルゲームの2倍です。
・ セッション時間の平均基準で20個のジャンルの中、ハイパーカジュアルゲームは19位を占めしました。
・ ゲーム業界全体のセッション時間の中間値である14分30秒に比べて、ハイパーカジュアルゲームセッション時間は,6分42秒です。

 

ハイパーカジュアルゲームは、速くて簡単なので,他のゲームに比べて、プレー時間が短くなるのは、当然です。

 

 

 

 

 

下記のグラフのように、カジュアルゲームを楽しむユーザの数が、最近全般的に上昇しつつあり、去年1年の間50%以上増加していることが分かります。特にクリスマスを起点に、カジュアル·ジャンルが大盛況していることが分かります。

 

 

 

しかし,相変わらずハイパーカジュアルゲームがもっと人気があります。 一番先に目に入るのは,ハイパーカジュアルゲームのDAUが、全般的に下落しているところですが、相変わらずカジュアルゲームに比べて、はるかに高い数値です。 上位のハイパーカジュアルゲームは、他のゲームの平均より3.5倍、人気が高いからです。 そして他のカテゴリーに比べて、最小5倍以上のトラフィックを記録しました。

 

 

ハイパーカジュアルゲームは、年間セッション数1億6,700万回路、4,300万セッションを記録したカジュアルゲームより5倍以上多いトラフィックを発生させました。

 

ハイパーカジュアルゲームのセッションの長さは、20個のジャンルの中19位で一番短い方ですが、上位にあるゲームのセッションの長さは、カジュアルゲームの平均セッションの長さに至りません。ハイパーカジュアルゲームは、単純なレベルアップ方式と補償体系をベースにしていますので、自然に他のジャンルに比べて、セッション数は多くて,セッション時間は短いです。

 

 

 

残存率はどれが先立つのか。

一度プレーした経験のあるユーザーたちが、持続的にゲームを利用する比率を残存率といいます。残存率の競争では、ハイパーカジュアルゲームがカジュアルゲームを先立っていますが、差はほんのわずかです。 上位のハイパーカジュアルゲームのD1(1日目)残存率は42%で、カジュアルゲームは40%を記録しました。

 

ゲームを開発する際に、ハイパーカジュアルゲーム(そして一部のカジュアルゲーム)のD1の残存率は、少なくとも35%を維持することは重要です。 ほとんどのパブリッシャーは残存率40%以下のゲームについては、批判的に判断する傾向があるためです。

 

 

高い初期の残存率が非常に重要な理由は、カジュアルゲームとハイパーカジュアルゲーム、両方とも1週間が過ぎると、使用率が急激に下落するからです。

 

グラフで見るように、D1の残存率が40%以上のカテゴリーは、上位のハイパーカジュアルゲームだけです。 全体の平均残存率は、10%がもっと低い30%であります。これは現在ローンチングされているゲームの大半のユーザーが、ゲームを再接続するように改善しなければならないということを意味します。

 

一般的にゲームをプレーしてから一週間が過ぎると、ハイパーカジュアルゲームの残存率は、20個のジャンルのうち、10位に下落して、パズルやワードゲームなどのジャンルよりも、後に位置付けることになります。

そのため、D7残存率はパブリッシャーと開発会社にとっては、非常に重要な指標です。 尚、ゲームの主なプレーであるコアループをユーザーが7日目まで繰り返して楽しむほど、興味引き出して、長期的に残存率を高めることは、開発者に要求されるミッションでもあります。


 

 

ミッション:存率を高めろ!

ゲームの成功のポイントである残存率を高める方法は色々あります。

1. コアルプの完成度を向上させろ
ゲームユーザーがゲームを退屈に感じたり、飽きることが絶対にないように、主なプレー方法であるコアループを改善させて、D7まで残存率を安定的に維持しなければなりません。

 

2. ゲムローンチングのタイミング
最適なパブリッシングのタイミングを確認する必要があります。 クリスマスシーズンには大型の新作ゲームが多く発売され,マーケットがとても賑やかな傾向があるため,小規模のスタジオはむしろ夏にその隙間を攻略した方が,さらに興味を引き寄せることができるでしょう。

 

3. 効果的な益化
ユーザーの没入過程に応じた適切なマーケティングと、広告最適化などの効果性が立証された方法をベンチマーキングして、ゲームに最適化された収益化戦略を立てる必要があります。

4. 攻略要素の多
ユーザ離脱率が高いということで、がっかりする必要はありません。当然残存率も重要ですが、それ以外にも管理すべきな要素が多くあります。例えば、ゲームの広報マーケティング、収益化のための方法など、様々な項目を検討することで、安定的な収益を得る戦略も考えていかなければなりません。

ハイパーカジュアルゲームマーケットが益々拡大している今、成功的なアプリのローンチングのためにモバイルゲームの開発者は、いかに単純化されたデザインで、多くのユーザーがゲームに興味を感じさせるように引っ張ることができるのか、またユーザーのプレイ経験を妨げなく、収益化戦略をどう考えるべきなのかなど、多くの要素を同時に考慮する必要があります。

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