YouTubeとどう違うか? 中国の動画 プラットフォーム分析

最近、小学生たちの1番なりたい職業はユーチューバーだそうです。そして40代以上のモバイルユーザーが最も長く使用しているアプリがYouTubeといった調査結果もありました。日本で若者に関わらず愛されているYouTubeですが、中国では接続ができません。では、中国ユーザーたちはどんな動画プラットフォームを使っているのでしょうか。

By Mobvista 2020-01-09

YouTubeやNetflixがないことで、中国の企業たちはお互い新しい動画再生アプリを製作して提供し始めました。中国のオンライン動画市場のユーザー数はアメリカと日本の人口を合わせた数字より多い、大きな市場だからです。

 

中国のエンターテインメントリサーチ機関であるエントグループは2019年中国オンライン動画プラットフォームの登録者数が3億を超えると予測しました。そして、モバイルユーザー5人に1人は自信の端末機器に何らかの動画再生アプリをインストールしていると言います。

 

エントグループの「2018年中国の有料動画市場に関する観測」という報告書によると、過去3年間動画再生アプリのダウンロード数は119%増加しましたが、これは中国のインターネット利用者数の増加率である6.28%より、ずっと高い数値だそうです。

 

それでは、どのようなアプリが中国のユーザーたちに愛されていて、他の国と比べて何が違うのでしょう?中国市場の先頭を走っているアプリを掘り下げてみましょう。

 

 

国版Netflix、アイチ (iQiyi)

 

多様な動画コンテンツを提供するアイチ、出典 :Capital Watch

 

 

 

動画ストリーミングアプリであるアイチーイーは有料サービスですが、広告売り上げも出しているから、NetflixとYouTubeの間と言えば解りやすいでしょうか。

 

短い動画再生アプリが人気を集める前まで、アイチーイーは中国最大規模の動画ストリーミングサイトでした。今年1月の総視聴回数だけ6億4千5百万時間に達したというから驚きです。

 

アイチーイーはプラットフォームの独自の製作と幅広い版権購買で様々なジャンルの映画、 TVシリーズ、リアリティーショーを提供しています。2018年、映像コンテンツの購入に31億3000万ドルを費しましたが、これは中国のCCTV、湖南衛星放送局、浙江衛星放送局、上海テレビ局、江蘇衛星放送局、北京テレビ局など、上位六つの放送局が同様に費やした金額の合計と近い額です。それだけでなく、アイチーイーは「ラジオスター」、「本物の男」など、韓国バラエティープログラムの中国放送権を独占的に持っており、また250個のプログラムを独自製作し、中国内の影響力をますます強めています。

 

 

15秒のマジック、ティックトック(Tiktok)

 

若者に大人気のTikTok出典 :TikTok

 

中国ではドーイン(Douyin)、中国の外ではTikTokと呼ばれる、このアプリの人気は信じられないほど上昇しています。しっかりした動画を編集するためには長時間がかかるのと違い、TikTokでは短い映像を編集ツールで15秒程度で編集するなど、簡単に日常が共有でき、2016年リリース以降わずか1年で1億人のユーザーを確保しました。

 

TikTokユーザーたちはアプリで直接作った動画や音楽をフォロワーたちと共有します。ユーザーが口パク、ダンス、お笑い関連動画を掲示したらいいねやフォロー数が増え、コメントを残し、投稿文を共有することは、その他のSNSプラットフォームと似ています。しかし、老若男女クリエイティブな映像をアップロードして、一緒に気軽に楽しむという面で、中国内の人気は右に出るものがありません。

 

日本でも10代の熱い支持を受けています。芸能人のTikTok映像が高いヒット数を記録し、学生たちの間にはなくてはならないアプリになりました。

 

それだけでなく、全世界150カ国で5億人のユーザーたちが毎月TikTokを使用することでさらにグローバル化しました。2018年上半期にはFacebook、YouTubeを超え、ダウンロード数が最も多いiOSアプリになって、現在ミレニアム世代たちの愛を独り占めしています。

 

 

 

ニッチ市場を攻略した動画製作アプリ、フォション(Huoshan)

 

 

フォションの様々な機能説明、 出典 :フォション

 

中国のモバイル市場が巨大だという事実には議論の余地がありません。一国で10億人にせまるネットユーザーがいるのだから、明らかに世界最大規模の内需市場でもあります。

 

こういった大規模かつ多様なユーザーたちがいるせいか、特定地域や都市によってアピールするアプリが違うという特徴も持っています。ヨーロッパ内でも地域別に人気のあるゲームとアプリが違う場合がありますが、これと同様に中国では特定地域をターゲットとした動画プラットフォームがあります。

 

海外では 「Vigovideo」という名前でも知られているフォションは、中国の中規模都市に住む24歳から49歳の間のユーザーを主なターゲットにした動画再生アプリです。特定ユーザー層を確保できたのはアプリ内に記載されている位置設定タップのおかげです。タップには現在居住している都市にいる、違うユーザーたちの映像が簡単に見つけられうえに、小さい都市であれば地域的連帯感が強く、直接やりとりしたがるユーザーたちの特徴を利用したものです。 

 

フォションは全体の市場を目標とする代わり、中国一部地域の成人需要層をターゲットにしたカテゴリーに範囲を限定することで、ニッチ市場を攻略することに成功しました。

 

 

 

個性豊かなフィルターで勝負する、クアイショウ (Kuaishou)

 

人気ショート動画アプリ「快手」 、出典:Kwai 

 

 

フォション以外にも特定地域の攻略に成功した動画再生アプリがあります。それがクアイショウです。アプリで提供される吹き替え音声で表情演技をした映像が多くの話題を集めます。

 

クアイショウは2011年にGIFジェネレータとして初めて姿を現したが、この初期の戦略が成功の基礎となりました。ユーザーたちはクアイショウを通して動画のアップロードのみならず、ライブストリーミングもできれば、自分の映像にフィルターをかけることもできるし、カラオケのように活用することもできます。

 

このアプリは中国の大都市以外の地域に住むユーザーたちが好む傾向にあります。さらにロシア、トルコ、台湾、インドネシアでも人気を呼んで、毎日1億3千万人のユーザーが使用しています。これにクアイショウは中国アップルストアで二番目に人気の動画再生アプリとしてランクインしています。

 

クアイショウのこのような人気は、中国ソーシャルメディア企業たちの注目を集めるのに充分でした。去年、テンセント、アリババ、バイドゥのような中国の巨大企業たちが、クアイショウの今後の成長の可能性を信じて、投資をすることを決定したといいます。近い未来に、さらに発展したクアイショウを見ることができますね。

 

 

 

オタクのためのアプリ、 ビリビリ (Bilibili)

 

 

ビリビリ ホムペジ、 出典 :ビリビリ

 

中国の動画プラットフォーマーたちが特定地域と年齢層を攻略して、成功した事例が多いです。 一方、ビリビリは特定文化層を攻略していることも、いい戦略であることを見せてます。

 

アニメオタクのためのコンテンツという特徴もアプリの成功に一助したが、また違う要因をみてみると、ビリビリが使う「ブリットスクリーン」という機能が挙げられます。ユーザーたちが動画につけたコメントがブリットのように画面を横切って飛んでいく、この機能はユーザーに面白いソーシャル活動を誘導したと見なされます。

もとは日本の動画ウェブサイトのニコニコ動画で提供していたサービスだが、これを中国で初めて試みたのはビリビリで、2014年に初めて登場したブリットスクリーンはチャット機能をよりダイナミックな、同時にコミュニケーションに重点を置いて改善したものです。

新しい機能の投入により、ビリビリは比較的小さな会社がどのように全分野にわたって革新を呼び起こすことができるかを見せました。

 

 

 

ムストリミングまで提供するテンセントビデオ (Tencent Video)

 

テンセントビデオホムペ面、 出典:テンセントビデオ

 

 

テンセントビデオは中国のITゴジラ企業であるテンセントからリリースされたアプリで、中国で10番目にダウンロード数の多いモバイルアプリです。

 

なぜテンセントビデオは人気を集めているのでしょうか。答えはとてもシンプルです。それはウィーチャットのおかげです。ウィーチャットは世界最大規模のメッセンジャーSNS アプリで、日本のユーザーがみんなラインを使うのと同様にウィーチャットは中国人のモバイルポータルと呼ばれますが、このウィーチャット掲示板に動画を載せるには必ずテンセントビデオをダウンロードしなければなりません。

 

ただ、安定したプラットフォームを持ったというだけで、テンセントビデオが成功したわけではありません。このプラットフォームではアメリカのHBO放送シリーズ、テンセント独自制作ドラマなど、 ストリーミングできる有料コンテンツを通じ1億人以上の有料会員を集めたこともありました。また、テンセントゲームを通じて、ライブゲームストリーミングサービスまで提供して、ゲーマーたちの心をわしずかみにしました。

 

 

 

国版YouTube、 ヨウク(Youku)

 

 

ヨウクアプリケションログイン画面、出典:ヨウク

  

ヨウクーでは毎日8億本以上の動画がユーザーにより視聴され、1ヶ月に5億人以上のユーザーが実際にサービスを利用しているといいます。ヨウクーはビジネスを始めた頃は韓国、日本などの海外ドラマのコンテンツを無料ストリーミングで提供し、多くのユーザーを確保していました。

 

最近ではテンセント、アイチーイーと同じように競争力をつけるために有料会員システムを導入していますが、去年1年間の売り上げ源はFIFAワールドカップのストリーミング権利を確保した後行われた有料化だと言えます。

 

ヨウクーは来年、オリジナルコンテンツに増資する計画を持っていて、アリババピクチャーズによる製作を期待していると言います。また、NBCユニバーサル、ソニーピクチャーズTVとライセンス契約を結んだヨウクーは、ハリウッドクラシック映画を中国で発信するとみられています。

 

 

プラットフォムの継続的変化

 

中国の動画再生アプリは、ものすごい可能性を持つ市場として、これからもますます大きくなると予測されます。これはアプリマーケティング担当者に様々な機会を提供すると同時に、克服すべき課題を残してくれました。 

短い動画再生アプリらが爆発的な人気を集めることで、中国政府は該当プラットフォームたちに6月までスマホ中毒の防止を目的とした、子ども保護機能を設けることを要求しました。中国の巨大消費層を相手にするオンライン動画サービス企業らはこういった点を考慮して、もう一の新たなマーケティングの戦略で市場のユニークな生態に適応しなければならと見なされます。

 

テキストとイメージから動画にユーザーたちの関心が移ったのと同時に、国内でも動画プラットフォームまたはコンテンツを強めようとする動きが大きくなっています。日本はAmazon Prime, YouTube、Netflix、TikTokのような海外のサービスに首位を奪われたが、今回Yahooとラインの合併で コンテンツ事業を強化する予定だと発表しました。

 

国内外動画プラットフォームの新しい変化にユーザーたちがどんな反応を見せるか、これからの動画再生アプリの流れの行方をみんなが注目しています。

 

 

 

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